ADHD3兄弟と関節痛母さんの日記

長男17歳、次男中学3年生、末っ子6年生との毎日の記録です。

行動範囲が広がる時

車の運転が好きではなく、田舎に住んでたから、免許は早くから持ってたけど、できれば乗りたくなかった。でも、田舎じゃ、車に乗らなくては通勤できない。だから、就職と同時に、ペーパードライバーを卒業した。


仕事への往復と、必要最低限の買い物だけ、できるようになった。


その後、初めてお付き合いした彼氏と別れた後。一人で映画を見に行けるようになり、スキー場へ行けるようになり、車の少ない田舎道なら、どこへでも行くようになった。一人では、どこへも行けないのが、悔しかったから。一人を楽しんでやろうと思った。


結婚して、子どもを3人生んで、育てにくさに行き詰まった時。少し遠い、療育園まで相談へ行けるようになった。


自分の関節に違和感を感じた時、病院へ通うようになり。車通りの多い場所でも、道さえ分かれば、病院まで通えるようになった。


そして今、また車での行動範囲が広がった。家にいる、長男ハート16才に、どう接すれば、外へと歩き出すことができるのか。不安で仕方ないから。ひきこもり相談センターまで、車で行けるようになった。


ちょっと気を良くして。相談センターの先にある、もっと車通りの多い会場での家族プログラムへ参加しようとしたら。


一本道を、右に曲がりそこねた。


それで、すぐにUターンできないのが、車。しかも、運転が下手な人間なので、しばらく逆らわず、流れに乗ってしまったら、前へ進むしかなくなり、車が増え、車線が増え、なすすべもなく、街へと運ばれてしまった。車を方向転換させるのは、至難の技だ。また、ナビに従って横道に入って、運転しづらい道に入るのも怖い。方向音痴な身としては、もとに戻れる気が一切しない。


深呼吸して、とりあえず、家に帰ろうと思った。


ナビの設定を、家に変更。


街中を突っ切って、必死にナビの指示を読み取り、車線を変更し、家路へと向かった。


なれない車の不審な動きに、周囲の車は、用心したに違いない。おかげでなんとか、無事、家へとたどり着いた。



人間、やれば何とかなるものである。でも、同じ思いは二度とゴメンだ。


今度は、道を間違えないよう、頑張ろう。