中学生、ハート。
最近、イライラ落ち着かない。
端から見てると、
弟たちに因縁つけては、
苛めてるように見える。
だが、本人的には。
怒らせるようなことをする、
弟たちが悪い。
秋になり、日が暮れるのも早くなった。
田舎の夜は、暗い。
最近は、山にある食糧より、
動物たちの数が多いようで。
山と里の、境界が曖昧だ。
私が子どもの頃よりもずっと、
動物たちの姿が、身近になった。
里を荒らす、動物が増えた。
ある日の夕暮れ、
車で買い物から帰ると。
家の前の道端に、
光る二つの目が。
鹿か、猫か、狸か。
なんて思って、よく見ると。
我が子でした。
人間の目も、動物並みに光るのね。
兄を怒らせて。
泣きながら、家を飛び出し。
道端で、うずくまっていたらしい。
暗い夜、何もなくて良かった。
次男ムーン。
お願いだから、留守番中は、仲良くね。