ADHD3兄弟と関節痛母さんの日記

長男17歳、次男中学3年生、末っ子6年生との毎日の記録です。

絶対、の行方

長男ハート、16才。中学校を卒業して、進学しない選択をした。そして今、どこにも行けずにいる。


僕は、行こうと思ったらどこにも行けるし、やろうと思ったら何でもできる。だから、引きこもりじゃないよ。


と、言うけど。実際は、気分じゃない、その気はない、と、しないことが多い。広い意味で、立派な引きこもりである。


しなくてはいけないことがなく、必要がないので、生活のリズムは乱れる。部屋からは出るし、家族との会話はあるが、家から出ることには消極的だ。安心して会える人以外には、会わない。だから、家の庭ですら、人のいないことを確認しないと、出れない。


若者就職サポートセンターがある。ハートが、絶対に行かないと言った、面談に、母だけで行った。どういったことをしているか、何ができて何ができないかを、聞いてきた。


仕事をしたい人に、並走する形でサポートします。だから、本人と面談して、仕事がしたいという意思確認をするところが、相談のスタートです。その、スタートラインに立つところまでの部分は、他の基幹を利用してみてください。


まだ、スタートラインに立ってなかった。


知らない人に会いたくない。知らない場所に行きたくない。仕事なんてできない。したいことはない。嫌なことをするくらいなら、生きたいとも思わない。



来週は、引きこもり相談センターへ行く予定。こちらもハート本人は、絶対に行かないので、母だけで行く。ハートが行くことのできる、窓口になるのか。分からないから、まず、行ってみる。



今月末は、ハートが行ってもいいと言った、療育センターでの相談。前回は、寝てて行けなかった。今回は、目覚めて行けますように。 


絶対しない、と、言い切るハートでも。何もしていないわけではなく。カブトムシの幼虫を育てている。幼虫が食べている、土の入れ替えのため、土が欲しいと言ったので、買いに行った。買ってきてと言われたけど、一緒に行こうと誘った。


ホームセンターの、ペット用品を見ながら。魚が飼いたいと言った。メダカなら、飼いやすいかなぁ、と、話した。お金のかかることなので、少し先の未来の話。そして、したいことを重ねているうちに。絶対しないという、絶対の壁が、いつの間にか、消えちゃわないかなぁ、と、夢想する。


絶対、と、言って。壁を作っている以上。その壁をこじ開けることはできない。壁を自ら外すのを待つだけだ。本当に、もどかしい。何で人間って、待つのが苦手なんでしょう。


イライラと、できることはないか、探してウロウロしている。それでも結局、最後は、ハート本人が動くのを待つしかない。


待つしかないと、何度も腹を決めては。やっぱり、何か探そうとしてしまう。何か、できることはないのか。