お金の話です。
長男ハート、16才。
中学を卒業して、家にいる。
高校受験に行けず、
学校に行かないことにした。
そして、人と会うことも、不安になり。
仕事をすることもできない。
そんなハートの、ゴールデンウイーク。
友達と、買い物に行くと言う。
家に閉じ籠もってほしくない。
友達と会うなら、それでもいい。
人との繋がりを、切ってほしくない。
でも、お金はどうする?
学校も行かず、アルバイトもしない。
それでも渡す?
とりあえず、中学生の頃のように、
月3000円の小遣いと、交通費を渡した。
高校生には、足りないと思う。
足りないと感じて、元気が出たら。
アルバイトしてくれたらいい。
最低限で、もう少し欲しいくらい。
それがどのくらいか、
子どもと話しながら、お金を渡す。
使い切ったあとに、
友達と、お祭りに行くという。
資金なしでは、無理だ。
足りないだろうけど、1000円渡した。
出世払いだよ、と。
そしてまた、遠くに出てる友達と、
久しぶりに会うという。
ジュース代くらい、渡す。
そんなのを、繰り返す、お休み。
渡すべきか、渡さぬべきか。
悩みつつも、少ないくらいを渡す。
元気にでかけて、返ってくるのが嬉しい。
でも、それはまやかしで。
安心できる場所、人にしか会わない。
引きこもりでなくなったわけではない。
それでも世界が、
これ以上、小さくならないように。
最低限の金額がどこにあるのか、
子供と話しながら、決めて渡す。
何が正しくて、何が間違っているのか。
色々読みすぎて、分からなくなって。
それでも、子どもには笑ってほしくて。
元気でいてほしくて。
休みが終わると、友達は学校。
ハートは家。
どこで、元気が出て、家を出ていくのか。
きっかけを、どこで見つけるのか。
分からないけど。
お金を、渡すべきか。
渡さぬべきか。
迷いつつ、渡しながら。
ゴールデンウィークは、終わりました。