長男ハートは、ひきこもり。
末っ子ライトは、学校を行き渋る。
間に挟まれた次男ムーン。
両親を困らせないよう、頑張っている。
末っ子ライトが学校を頑張るから、
応援してる祖父母が時々、
児童館へお迎えをしてくれる。
ちょっとだけ、ご褒美をして、
家まで送ってくれる。
そんなとき、ショッピングセンターで
買い物をしてたら、たまたま、
お菓子を買ってもらっていた
ライトと祖母に、会った。
会えて良かった、と、そのまま、
ライトを引き取って、家に帰ると。
えっ？
ばあちゃん、来ないの？
と、家にいた次男ムーンが、残念そう。
父さんが夜勤で不在だから、
お祝いは後日なのだけど。
ムーンの、誕生日だった。
そっか、会えるの、楽しみだったんだ。
直接、おめでとうって、言って欲しくて。
ちょっとだけ、思っただけだよ。
ばあちゃんには、言わないで。
わかった、言わないよ。
と、言いつつ、言うけど。
だって、中学生になったのに。
そんなふうに、考えてるなんて。
可愛すぎる。
ギュッて、したいほど。
全力で逃げられそうだから、やめて。
頭を、クシャって撫でた。
スクールカウンセラーの先生の相談日。
言われたことがある。
長男と末っ子が落ち着いたら、
次男が、何か出てくるかもしれない。
たしかに今、いい子すぎるくらい、
いい子でいてくれている。
でも、困る事態は、避けたいので。
手のかからない、今。
話を聞く時間を、
ちゃんと取るよう、気をつけている。
