次男ムーン、小学校を卒業した。
卒業式から、終業式までの1週間。
ムーンは、1人で留守番をする。
心配は尽きないが、
ムーンは、この1人の時間を、
何よりも楽しみにしていた。
特に、何をするわけでもない時間。
昼食を、1番心配していた。
何度か、時間を忘れて、
食べるのが遅くなったらしいが。
レンジで温めたり、お湯を沸かしたり。
1人で無事、ミッション、クリア。
用意して、食べることができた。
自分の好きなときに、宿題に取り組み。
好きなときに、好きなゲームをする。
ムーンにとって、足りないのは。
そんな、好き勝手できる時間。
でも、無情にも時は過ぎ去り。
中学校も、小学校も、終業式。
土曜日、中学生の兄ハートが部活の試合で。
小学生の弟、末っ子ライトとお留守番。
甘ったれ、ライトのため。
昼ごはんを、温めて用意。
ちっとも、手伝ってくれなかったらしい。
それでも、優しいムーンは。
文句を言いながらも、用意した。
月曜日からは、弟ライトは、児童館。
兄のハートが家にいる。
このハート、弟のために昼の用意を、
なんていう、タイプではない。
こわい兄、ハートのため、
ムーンが、お昼の用意をする。
はじめの始め、まだまだ小さな頃。
二人が小学生だった、一瞬だけ。
兄ハートが用意してたらしい。
でも、ムーンが出来るようになると。
ハートがお願いするだけで、
ムーンが動く。
上と下に挟まれ、
ムーンの受難の日々は続く。
短い、幸せの時間なのでした。