朝、雨が降っていた。
月曜日。
ただでさえ、家を出るのが、億劫なのに。
順調に、準備していた小学生二人。
元気に家を、飛び出して。
末っ子ライトだけ、Uターンして戻ってきた。
雨が降ってるのが、見えたらしい。
学校に行きたくない。
うなだれて、帰ってくる。
でも違う、これは。
学校に歩いて行きたくない、だ。
よっし、分かった。
母ちゃんと、歩いて行こう。
提案して、家を出たけど。
頑として、動かない。
隣の子が、誘ってもダメ。
手を、引っ張っても、
背中を押しても、ダメ。
雨に、濡れるのが嫌で。
歩いていきたくないから。
学校に行きたくない、と。
言い張っている。
そう言って、今まで。
散々、車で送ってきているから。
これは、母さんの対応も、悪かった。
単純に、車で送る方が楽だからと、
楽な対応を、し続けた結果だ。
だから、向き合って、言った。
雨に濡れたくないから、
車で、送ってください。
そう言ったら、送ってあげるよ。
理由を、明確にする。
そして、歩いて行ける、方法を探る。
その第一歩にしよう、と思った。
雨に濡れたくないから
車で送ってください。
しぶしぶ、言った。
はい。
車で、学校に送った。
次の日は、雨でも。
小降りだったからか、
元気に歩いて行った。
でも、次に雨が降った日は、すぐに。
雨に濡れるのが嫌だから、
車で、連れて行って。
頼まれたから、車で送った。
さぁ、雨でも歩いていくため、
次は、何をしよう。
新しい傘でも買って。
テンション上げて、みようか?
来年は、次男ムーンが中学生になる。
1人で、家を出なくてはいけない。
6年生になると、
低学年を、連れて行く立場となる。
中学生は、自転車通学。
車で、送ったら、歩いて帰る?
仕事があるから、迎えにまでは行けない。
困ることになる。
でもまだ、時間があるから。
いろいろ、試みてるうちに。
心が成長して、
自分から、頑張るかもしれない。
成長を期待して、
見守っていこうと、思う。