ADHD3兄弟と関節痛母さんの日記

長男16歳、次男中学2年生、末っ子5年生との毎日の記録です。

ボクだって、分かってるんだよ

学校に、行きたくなかった
末っ子ライト。
朝ごはんも食べずに、知らんぷり。


分かったから。
行っても行かなくても、お腹はすくよ。
とりあえず、食べたら?


絶対、行かないからね。
と、言いながら。食べた。


絶対に行かないからね、と、
準備をしないから、
かわりに、荷物を詰めた。


絶対に行かないからね、と、
着替えないから、
赤ちゃんの時みたいに、
着替えさせたら、
あら、意外と抵抗しないのね。
おとなしく、着替えてくれる。


絶対に行かないから、と、言うけど。
行きそうだね。


時間をかけて、様子見ながら。
準備をしたから。
遅刻は、確実だけど。


先に、車にランドセルを乗せた。
そして、ライトと靴を乗せる。


いつぞやは、車から飛び出そうなほど、
暴れまわった、事もあるけど。
ちゃんと、おとなしく、座ってる。


これなら、仕事も遅刻しないですむ。


駐車場に車を停めて、
車を降りると、最後の抵抗。


だから、絶対に行かないの!!
車の座席に、しがみつく。


無理やり、車から引き剥がし、
靴をもって、抱えて学校へ向かう。
ランドセルは、後で持って行こう。


校門から入ると、


ボク、歩く。くつ!!


あるよ、と、はかせると。


ランドセル!!


後で、持って行くね。


ダメ!!取りに行く。
大丈夫だから。
ちゃんと、行くって。約束するから。
取りに行かして。


あぁ、ここまで抱えてきた、労力がぁ。
それに、もうすぐ、タイムリミット。
遅刻しそう。
と、思いつつ。取りに帰る。


そして、校門までは、順調で。
これなら、仕事にも間に合うか??


だけど。
校門をくぐったら。
歩みが止まる。


突然の、小刻みな、すりあし。


あぁ、もう、無理。遅刻。


と、思いながら。
少しずつ、背中を押してみる。


と、何かを呟く。ライト。


ボクだって、分かってるんだよ。
学校に、行かなくちゃいけないって。
分かってるんだよ。
ボクだって、分かってるんだよ。
学校に、行かなくちゃいけないって。


わぁ、頑張ってるんだぁ。


仕事に間に合うため、
無理やり、引っ張りたい気持ちが、
消し飛んだ!!


背中を、せっつきながら、少しずつ進む。


いつもなら、
気づいた先生が迎えに来るけど。
ちょうど霧が出ていて、気づかない。
玄関まで行って、
職員室へ声をかける。


すぐに、先生が来てくれた。


駐車場から、
頑張って歩いて来たんですよ。


というと、すぐに、誉めてくれた。
よく来たね、頑張ったね。


先生に、引き渡したら、
母は、後ろ髪引かれてはいけない。


すっと、去る。


はずが。


母ちゃん、話がある!!


と、いつものように、引きとめる。


無視しようとしたけど。


じゃあ、戻ってもらうのは、1回だけよ。
と、先生が約束を取り付けてくれたので、
1回だけ、戻った。


どうでもいい、話をして。
今度は、本当に行く。


もう1回だけ、と、言いたそうで言わない。
気配だけ感じて、帰る。


でももう、完全に仕事は遅刻。
職場に電話してから、車で出発。


だけど、遅刻してでも、
待った、価値はあった。


ライトの、頑張りが引き出せた。


そして、帰ってくると。
学校に行って、よかったって言うんだ。


学校が大好きだから。


勉強が嫌いだから、
朝はちょっと、めんどうになってるけど。


最後は、行ってよかったぁ。
と、言ってくれる。


だからこそ、頑張れって、言える。


大変な時もあるけど。
まだ、大丈夫。