ADHD3兄弟と関節痛母さんの日記

長男17歳、次男中学3年生、末っ子6年生との毎日の記録です。

ある朝のこと

あっ、体操服、洗ってないよね。


ある朝、長男ハート、中2が呟いた。
洗濯物は、籠に入れるのがルール。
入れなければ、洗わない。


うん、洗ってないよ。


袋の中に、入ったままの体操服。
袋から、出しながら、叫ぶ。


汚れてるのに!!
汚れたまま、着ろっていうのか!!


はぁっ!!自分が悪いんだろうがっ!!
って、思いましたけど。
言わずに、黙りました。
何も言わずに、朝の家事を淡々とこなす。


自分が悪いことは、
ちゃんと分かってる。長男ハート。


洗面所で、体操服を濡らす。こする。


どうやったら、落ちる!??


泥汚れなら、濡らす前に
ドライヤーで乾かして、はたく。


もう濡らした!!


洗濯洗剤を使ったら?


しばらくして、手で絞った体操服を、
ハンガーにかけて、
除湿器の上にかける。


びしゃびしゃなので、脱水したら?
と、思ったけど、黙る。
時間がないっ!!と、反論されそうで。


どこに、スイッチある?!
むちゃくちゃに、除湿器を叩くハート。


入るのマークのある、目立つボタン。


分からん!!どこ?!


分からないはずはない。
してほしくて、甘えてるだけ。
なので、そこは無視。


スイッチ、入らんよ?!


赤い、ランプが見える。


下に溜まってる、水を捨てて。


どこにある?!


怒りながらも、ちゃんとスイッチ押しても
入らないから、冷静になってきたらしく。
水の溜まったタンクを
すぐに見つけて、捨てた。


ダメ、入らない。


本格的に、壊れた予感が漂う。
めちゃくちゃに、叩いてたからなぁ。
諦める前に、試してみることにする


手を止めて、除湿器に向かう。
コンセントを抜いて、リセット。
再び、コンセントを挿す。


スイッチを入れると、動き出す。


ありがとう。
言いながら、体操服を除湿器の上へ。
ドライヤーの温風も、当たるようにする。
と、学校へ行く支度を、し始める。


視線が、体操服から逸れてるのを
確認して、動き始める。
体操服を、ハンガーからはずし、
洗濯機に、放り込む。脱水。


景気よく、回る洗濯機。
しばらくは、バレませんように。
シンクの中の、食器を洗いながら。
ハートの様子を、うかがう。


あっ!!体操服!!


バレた。
洗濯機の、残り時間を見る。


洗濯機で脱水してるよ。
残り1分。


よかった、後、1分。


ハートも怒らず、洗濯機の前で。
待つ。


開けて、触って。
納得して、再び、干す。


学校に行く、時間が来て。


あっ、乾いた。
ありがとう。


行ってきます。


いつも、毎回。
こんな風に、うまくいけば、いいけど。


大概、母さんが。
嫌みっぽく、言いたくなったり。
腹立ち紛れに、反論したり。


そうして、こじれて。
ハートが、気持ちの切り替えが
できなくなり。長引く。


母さんは、喋りすぎていけない。
子どもは、言わなくても分かっている。
言わなきゃいけないこともあるけど。
分かっていることもある。


見守る勇気も必要。


この駆け引きが。
なかなか、上手く行かない。


たまに、うまくいくと。
ホッとする。


この朝は、久々に、ホッとした。