末っ子ライト、2年生。
毎朝、起きるのも準備するのも、遅い。
何度、学校へ車で送ったか。
なのにその日は、素早く準備して、
張り切って、家を出た。
そしてすぐ、チャリチャリチャリ。
熊避けの鈴の音とともに、帰ってくる。
母ちゃん、雨!!
傘がいる。長靴!!
見に行くと、5年生のムーンより、
大きな、長靴を履いている。
とてもじゃないが、学校まで歩けない。
一番ちょうどいい、長靴を渡すと。
それはダメ!!
痛いんだもん。
でも、足に合わないと、歩けないよ。
大きいのがいいの!!
しばし、睨みあうけど、
納得しそうは、ない。
でも、大きすぎると、歩けないから。
絶対、無理だよ。
分かった、もういい。
靴で行く。
で。その時、思い出した。
足のかかとを、擦りむいていたことを。
あわてて、絆創膏を渡す。
貼っていく?
持っていく!!
で、靴を履いて、行ったと思ったら。
また、鈴の音。
えっ?!
今度は何?
やっぱり、長靴にする。
ゆっくり、靴を脱ぎ。
絆創膏を貼り。
長靴をはき。
車で、送って行って。
頼まれた。
それは、そうなるよね。
先に行った、お兄ちゃんに
追いつくまで、送った。
子どもが行う、謎の行動は、
いつも何か、理由がある。
理由を分かりやすく、説明できないから。
謎の行動となる。
その謎を。解く、毎日。
言葉で表現できることが増えたから。
謎も、解けやすくなったけど。
小さい頃は、謎だらけだった。