ADHD3兄弟と関節痛母さんの日記

長男17歳、次男中学3年生、末っ子6年生との毎日の記録です。

それは、過呼吸?

次男ムーン、
パニックになると、そりかえる。

筋肉が突っ張って、体がうまく動かない。

パニックになる、きっかけも。
本人にとっては、重要なことでも。
回りから見ると、どうでもいいこと。

バカにされてる、と勝手に思って。
スイッチが入ると、パニックになる。


「おちる、おちる」
「立てん、立てん」
「痛い、痛い」

などと、言いながら、体を突っ張らせる。


兄弟たちからみると、嫌なことから逃げるため、
わざと、やってるようにしか見えない。

母ちゃんだって、どう理解していいか。
とても困っている。


受け入れて、寄り添おうと、頑張るが。
腹が立つこと、この上ない。

それを、グッと我慢して。

大丈夫、大丈夫。
無理なときは、動かなくていいから。
大丈夫。

と、背中をさする。


でも、すぐには落ち着かない。
だから、しばらく体をさすって、
そのあと、放っておく。


すると、いつの間にか動き出す。


でも、ある日突然。
パニックと同時に、呼吸がおかしかった。

短く息を切って、呼吸している。

過呼吸みたいに。


こういうとき、どうすればいいんだっけ?
深呼吸?
そう、深呼吸するときは、
とにかく息を吐ききる。
吐けばいいんだ。


ムーン、息を吐いて。
吐いたら、空気は自然に入ってくる。
しっかり、吐くことを意識して。



そうしてるうち、落ち着く。
ああ、良かった。


何度か、そんなことがあったあと。


はぶてて、部屋を飛び出すことがあった。


隣の部屋から、わざとらしい、
短い呼吸音が、聞こえてきた。
辛そうな感じが、少しもしない。

すぐに、様子を見に行った。

布団をかぶった、ムーンの体。
布団をはがして、覗きこむ。


わざとでしょう?

と、聞くと。ニヤリ、と、笑う。

頭をなでて、しばらく、一緒にいた。

来てほしかったの?

聞くと、うなずく。

その頭を、なでる。


なんだかもう、とうぶん、
過呼吸にならない気がした。



ムーンに寄り添うのは、本当に難しい。

それでも、母さんを見て、
嬉しそうに笑う、ムーンは、かわいい。


かわいいって思えたとき、
ふっと、ムーンの心と、
本当に寄り添えてる気がする。


パニックになったときの、対処より。

本当は、日常の些細なやりとりの積み重ねが、
大事なのかもしれない。