何をするにも、初めてづくしの長男。
保育園に年少で入り、その年の運動会。無事終わった瞬間、涙が出た。
入園前は、市の子育て支援の、遊びの集まりに行っても。たくさんの人の中にいる、それだけで落ち着かなくて。落ち着いて、一緒に遊ぶことは、できなかった。
それが。先生の助けをかりながらも。一緒に入場して、走ったり、踊ったり。はりきって、してる。
すごいっ!!
他の子と違ったのは。ひとつ演技が終わるごとに、客席の家族の方へ、猛然と走ってくること。
ねえ、さっきのボク、見てた?頑張ったでしょう?上手だったでしょう?
と、言いたそうな、嬉しそうな表情で。
そして、その後ろから、先生が猛ダッシュで追い付いて、連れ戻す。まだ、終わってないよ、と。
親としては、それが、可愛くて可愛くて。
連れ戻してくれる、先生には申し訳ないけど。すぐにでも、頑張ったねと、抱き締めてあげたいくらいに、かわいかった。
そして。先生に、何度も連れ戻されながら、頑張って。最後まで、やりきった姿に、感動しました。
2年目、年中になると。運動会の流れもわかり。途中で家族席に、走って戻ろうとすることがなくなり、ちょっと寂しかったけど。戻ろうとすることなく、最後までやりきったことに、感動しました。
3年目、年長。運動会で、一番たくさん、出番がある。練習しなくてはいけない。頑張らなくてはいけない。そんな、運動会。
だから、やっぱり、涙が出た。
長男の初めては、親としても、初めてだから。
余計に、涙が出る。