ADHD3兄弟と関節痛母さんの日記

長男17歳、次男中学3年生、末っ子6年生との毎日の記録です。

真に受けまして

次男ムーン、中学2年生。修学旅行の前日、部活なしの早帰りでした。


母さんが、仕事が終わって家に帰ると。玄関は、鍵がかかっていました。でも部屋は、電気もテレビも、つけっぱなし。窓も全開のまま。


しかも、中学校から、着信あり。


えっ?なに?これ、事件?!
な、状態だったけど。


ただ、忘れて、遊びに行っただけでした。


中学校からの着信は、理科の実験中、ガスバーナーの火で髪の毛が燃えた件。幸いにも、火傷もなく、本人は元気に遊びに行ってたわけで。


その、遊びに行った先が、卒業した小学校で。学校で友達と遊んで、先生とも、久しぶりに、たくさん話したようです。そして、明日から修学旅行へ行くことも話し、その時に先生の一人が、本当にかる~く、


おみやげ、よろしく。


と、言いました。いつもの冗談というか社交辞令のひとつで、限られた子どものお小遣いの中で本当に期待してるわけではなく、親愛の情の表現のひとつでしかなく、買わないこと前提の言葉なのですが。


先生、担任したくらいだから、言葉の裏が読めずに、額面通りに受け取るって、知ってますよね?まさか、忘れました?


家に帰ったムーンが、嬉しそうに言いました。小学校の先生に、おみやげ頼まれちゃった。おこづかい足りるかなぁ?いっぱい食べたいものあるし。どうしようかなぁ?何買おうかなぁ?


もう、買う気満々なのです。それを前に、社交辞令だから、本当に買わなくていいのよ、なんて、言えません。先生のこと大好きだから、頼まれて嬉しいのです。


おこずかいも、限られてるし。欲しい物を買って、余ったら、買うことにしたら?と、とりあえず、アドバイスしました。


これはきっと、買ってくるなって思ったら。本当に、買って帰りました。先生には、責任を持って、受け取っていただきましょう。


修学旅行の次の日、疲れもあるからと、授業後のクラブはお休みの早帰り。さっそく、小学校へお土産を渡しに行きました。


帰ってきたムーンに話を聞くと。お土産を持って行ったのは、ムーンで3人目。前日に、小学校へ遊びに行ったメンバー。名前を聞いて、納得。言葉にある裏の意味を読むのが、苦手な子たちです。ムーンも苦手だけど、ムーンのまわりには、同じく苦手な子がこんなにいっぱい。嫌味が通じなかったりすると、バカにされそうだけど。仲間がこれだけいるから、そのまま素直にそだっていけたのかなぁ、と、感心しました。


先生は、しっかりとお土産を受け取ってくださいました。本当に、良かったです。そして、この子達の素直な可愛さを、改めて感じてくれたことと思います。


これでいいのです。このままを、受け入れてもらえれば。そして、このままを受け入れてくれる環境で、仕事ができれば、この上ない幸せで、そんな余裕ある社会を、望んでいます。