ADHD3兄弟と関節痛母さんの日記

長男17歳、次男中学3年生、末っ子6年生との毎日の記録です。

コハクオナジマイマイ

その日は、急いでいた。
ひとつ、子どもが楽しみにしていた
イベントが終わり、母の次の用事へ。


行きたいのに、子どもは寄り道。
の上、ソフトクリームのおねだり。
そんな時間はないっ!!
イライラも、最高潮。


そんなとき、車に乗ろうとしたら、


母ちゃん、カタツムリ。


と、4年生、末っ子ライト。


きちんと、話も聞かず。
そんなん、どこでもいるでしょう!!
さぁ、車に乗って!!


そして、そんな小さな出来事など、
すっかり忘れて、生活していた。
数日後。


ふと、車の窓を見ると。
小さな、カタツムリ。
しかも、殻が、透けている。


ねえねえ、ライト、カタツムリ。
殻が透けてるの、すごいよ!!


どころが、生き物大好きなライトの
反応が、とっても薄い。
ほとんど、興味を示さず、
ふうん、
と、一言。


長男も次男も、ゲームに夢中。


母ちゃん1人、興奮して。
きれいなカタツムリ。
飼うように、環境を整えた。


ネットで、名前を調べる。
赤ちゃんだから、透けているのではなく。
コハクオナジマイマイ、という種類だった。


そして、世話を忘れないよう。
カブトムシを飼っている、
長男の部屋へ置き。
ついでに、霧吹きをかけるのを、頼む。


そして。1人で満足しながら。


いったいどこで、カタツムリが付いたのか。
考える。


職場の駐車場は、緑がいっぱいだけど。
見たことないなぁ、カタツムリ。
雨が降ったら、出てくるのななぁ。
と、数日周囲を探してみる。
気配なし。


そうして。時々、考えながら。
ふと、気づいた。
イベントで行ったところが、田舎だよなぁ。
駐車場にも、緑があって。


あっ。


と。思いだし。気づいた。


焦って車に乗った、あの日。
ライトが、カタツムリがどうとか、言ってた。
ひとりでについた、カタツムリではなく。
ライトがつけた?


ライトを探して、目の前に行き。


ライト、母ちゃん、
謝らないといけないことがある。
あの日、カタツムリの話をしたライトを、
母ちゃんが無視したね。
あの時のカタツムリが、
母ちゃんが見つけた、カタツムリ?


うん、そうだよ。
腹が立ったから、車につけて。
母ちゃんいつ、気づくかなぁって、
思ってた。


何年も母親やってて、
子どもの気持ちに寄り添い、
子どもの話に耳を傾けているつもりでも、
こんなことである。


本当に、難しい。
大人って、こんなことばかりだ。


だからこそ、時々。
ゆとりをもって、子どもと向き合う時間を、
意識しなくちゃ、いけないのだろう。


本当に、子育ては難しいです。