中学一年生、長男ハート。
気になることがあって、
イライラ落ち着かないときは。
レゴや消しゴム、小さな軽いものが
飛んでくる。
少々なら、黙って知らん顔するが。
長く続けば、うっとうしいし、
見ないふりは、さすがにできない。
物は投げない！！
そろそろ、反抗期のハート。
素直に、ハイと言うことがない。
ものって何？ 具体的に教えろ。
空気なら、投げていいだろ。
数々の、口答え。
何か、言ってやろうと、口を開きかけるが。
何を言ったとしても、説教を通り越し、
喧嘩に発展することが、目に見えている。
だから黙る。
知らん顔。
何か、答えろ！！
聞いてるのか！！
話を聞け！！
落ち着かなくなり、
相手をしてくれと、言ってくるあたり。
反抗期と言っても、
まだまだ、かわいらしいものですね。
本番は、まだまだ、先かな？
そんな、やりとりのなかで。
ふと気づくと、ハートの手にカッターナイフ。
そして、傷ついた、段ボール箱。
今は、段ボールだからいいけど。
調子にのって、方向間違えたら危険だ。
恐いので、止める。
カッターは、おさめなさい！！
当然、素直に聞いてくれるはずもなく。
ヤーダね！！
と、言われたけど。
さすがに、まずいと思ったのか。
口では反抗しながら、素直におさめる様子。
そして、ごそごそ、何かをしている。
ねえ、見て！！腐ったポテチ。
誰？！ポテチ落として、拾わなかったの！！
と、怒ったけど。
ハートは、ニヤニヤ。
よく見ると、正体は段ボール。
段ボールを分解して、出てくるナミナミが。
急に、ポテチに見えて、
黙々、作ってたらしい。
イライラしてたはずなのに。
急に思い付いて、即、集中してしまう所が。
ハートらしいな、と、感心した。
