末っ子ライト。
入学して、5月の運動会も終わり、少しずつ学校になれてきた頃の話だ。
ある日、児童館に迎えに行くと、空手を習いに行くことになっていた。
1年生の女の子が春から行っていて、一緒にしようと、誘われた。児童館に通っている子で、空手をしている子が、学年が違うけど他にもいて、いろんな子に、おいでよって。
で、すっかり、その気になっていた。
その時の、習い事が。長男ハートと次男ムーンは、水泳。なので、ライトも水泳を始めていた。
とりあえず、現在している、習い事とかぶらない日に、練習を見に行ってみた。
知ってる子もいたりして、すぐに、練習に加わった。学校以外で、大勢で体を動かして運動するのが初めてで、楽しそうだった。
始め、お試し期間があり、正式に入団する。
難なく、通うことが好きになり。
水泳の、曜日を変えた。
最初は、ずっと、母さんも、練習を見守ったが。すぐに、送迎だけすれば、ひとりで大丈夫になった。
正式入団。
地域の文化祭で、空手の形をを披露した。始めて間もない子で、一緒に基本形を。
堂々と、間違えても、僕ってカッコいいでしょって、顔だった。
練習は楽しそうだが、真面目に頑張るのが苦手なライト。本気になってほしくて、形をしてる姿を、ビデオに録った。
間違えてるのに。僕がんばったよ。すごいでしょって。母さんの気持ちは、伝わらない。
いや、それはそれで、いいのかも。間違えたことを、落ち込みすぎて、嫌になるのも困る。
いつか、空手やってるからかっこいい、から、空手上手だからかっこいい、に、気づいて、変われる日が来る。
それを、信じて、見守るのみ。