末っ子ライトが、年中の頃の話だ。
自分がちゃん付けで、呼ばれることに
疑問を持つようになった。
なんで、僕、男の子なのに、
君じゃなくて、ちゃんなのかなぁ。
と、言った。
いやなの?
いやじゃないよ。
女の子から、ライトちゃんで呼ばれるのは?
いやじゃないよ。
母ちゃんからは、なんて呼ばれたい?
いつも呼んでくれる、あれがいい。
ライト君?
ちがう。
ライトちゃん?
ちがう。あれよ、あれ。
その日は、分からなくて。
数日して、何気なく呼んだ。
かわいい、ライトちゃん。
それがいい!!
と、言われて、そうだっか。と、思った。
かわいい、を、つけるのが好きだったのか。
そう言ってくれる所が、また、かわいい。
かわいい、かわいい時代のライトの話でした。