ADHD3兄弟と関節痛母さんの日記

長男17歳、次男中学3年生、末っ子6年生との毎日の記録です。

八月六日

八月六日、朝、6時に目が覚めた。
ラジオ体操、と、一瞬思って。
あ、登校日だから、休みって。
ホッとして、だらだらして。


あっ!!
登校日、児童館、お弁当!!
弁当を作らなくては!!!


慌てて起きた。


今日は、学校よ!!!
小学生組を起こし。
お弁当を用意する。


眠そうに、ボーッとしながら。
リビングに入る、小学生2人。


6年生次男ムーンのため、
食パンをトーストする。


夏に食欲を失う、
3年生末っ子ライトには、
コーンフレークと牛乳。
ズルいって、言うから。
コーンフレークは、3人分。


弁当が用意できたら、水筒のお茶。


準備物の確認に、つきあって。


7時20分、
いってきまーす。
家を出て行く。


学校まで、歩いて見守ることもあるけど。
久しぶりの学校で、浮かれて、
走って行くから、手を振った。


今日、見守りは、いらないみたい。


しばらくすると、
中学生の長男が、ダルそうに起きてくる。


ちょっと前までは、ずっと、
自分の部屋にいたのだけど。


気がつくと、家に自分一人しかいない。
と、気づいて、不安になるらしく。
一人で留守番するにしても。
誰がいつ、家を出たかを、知りたがる。
だから、リビングに来るようになった。


めんどくさそうに、フレークを食べる。
ゲームを、片時も手放さない。


今日は仕事?
うん、仕事に行くよ。


午前8時。テレビの画面。
広島平和公園。記念式典が始まった。


家の回りに、木はないから。
聞こえてくるのは、蛙や虫の声だけ。
でも、テレビ画面からは。
うるさいほどのセミの声が聞こえる。
今日も、暑くなりそうだ。


そう、あの日も、暑い夏の日だったと聞く。


8時15分。


黙祷。


家事をする手を止めて、目を閉じる。


広島の町の、1軒1軒の家に。
ごくありふれた、日常の朝があった。
子を見送る、母があり。
会話をする、親子があった。
明日もまた、
同じように過ごすと思っていた。


そこに、一発の原子爆弾が落とされた。


全ては、変わってしまった。


長崎の町にも。
空襲で焼けた、多くの町にも。
私たちのように、生きる人々がいた。


刀で斬り合っていた時代にも。
巻き込まれる人々はいた。


争いを繰り返しながら、
人を殺す技術も、磨かれていった。
より、多くの人を殺せるように。


平和な国がある、一方で。
紛争に絶えない地域がある。
どこかで、戦争の道具が開発されている。
争いのなくなる日は、来るのだろうか。


それでも、平和を願わなくてはいけない。
子どもたちに、残さなくてはいけない。
平和な日々と、平和を願う心を。