ある日、大雨洪水警報が出た。
深夜に。
夜、眠れなかった。
朝、雨はやんだけど、警報は消えず。
学校は、休校。
目の前の川が、わずかずつでも、
水かさが、減ってきているのを確認しながら。
母さんは、うとうと。
子どもたちは、妙に興奮している。
警報は、いまだ、発令中。
少し、寝るね。
と、言ったのに。
不安な、末っ子が、母さんのそばで遊びたがり。
兄ちゃんが、ついてきて遊ぶ。
静かにゲームしてくれたらいいのに。
寝ている母さんのまわりで、バタバタ。
部屋を移動。
うとうと。
ついてきて、バタバタ。
の、繰り返し。
イライラしても、仕方ないから。
時々、外に出て、ぐっと、体を伸ばす。
川の水位を、確認する。
また、部屋を変えて、うとうと。
ふと、見ると。
長男ハート。
椅子と箱を積み上げて、乗っている。
何?!
切れた。
電灯をつける、紐が切れたらしい。
父さんに怒られる前に、直そうとしている。
危ないから、無理せず、
父さんに任せなさいって、言ったけど。
思い付いたら、やらなくては、
気がすまない性格。
仕方ない、ほっといた。
そして結局。
帰ってきた、父さんが、確認して。
根本から切れてるから、素人には無理!!
とりあえず、我が家では。
河川の氾濫もなく、子どもの怪我もなく。
よかったけど。
電灯は、つかなくなり。
修理か、全部新調か。
まあでも、怪我よりは、良かったとしよう。