今週のお題「ケガの思い出」
長男が小学生で、次男と三男が保育園に行っていたころの話。三男は未満児だったと思います。
夏休みのラジオ体操、お父さんが子供三人連れて行ってくれた朝、三男がお父さんに抱きかかえられ、泣きながら戻ってきました。
次男は、小さいころから静かであまり動かない子で、力も弱くて体重も軽い。三男は、小柄でも元気いっぱい、ボールみたいに跳ねてよく動く子。その時は、突然、穏やかな次男に、元気な次男がとびかかったそうです。当然、支えることができず、ひっくりかえる二人。そして、コンクリートの角で、三男が頭を打ちました。頭は切れて、血がたくさん出て、タオルで押さえながら戻って来たのです。
帰った時には、血はほとんど止まっていました。でも、髪で傷口がよく見えません。母はすぐ、工作バサミで髪を切りました。傷口は数センチと小さいですが、ぱっくりと皮膚が割れていました。頭だし、よく分からないし。近くの総合病院に電話をして聞いて、予約して脳外科へ行くことにしました。
とりあえず、常備薬で消毒して、カットバンを付けましたが。髪の毛のある頭のこと、カットバンをつけても、すぐ外れてしまいます。でも、気持ちだけつけました。そして、仕事に遅れる連絡を入れて、病院へ。
病院へ着いてからが、大変でした。怪我をしているのは、本人の視界に入らない頭。怪我をしていることを忘れている三男は、病院にいるたくさんの人に大興奮ではしゃぎました。本人、元気いっぱいなので、看護師さんは、母の不安を和らげるため、順番を待つ間何度も声をかけてくださいましたが、長く待たされたと思います。頭に怪我をしている幼い子に、周りにいる人たちが、とても心配そうにしてくださってました。一番まわりをハラハラさせたのは、怪我をしているのに走り回ろうとするところ。お願い、転ばないで、どこにもぶつからないで~~~。母の心の叫びです。
やっと、診察。椅子に座ってお膝に抱っこのまま、先生に頭を見てもらいました。
「切れてるね。髪、お母さんが切ったの?このままいこうか」
すぐに髪を切ったのは、正解だったみたいです。
頭の皮膚は、ぴんと張っていて。切れた傷はぱっくり開き、ほっといたら閉じないらしい。だから、縫わないといけない。
先生は、さっさと傷口を消毒して、針を取り出し。あっと思う間もなく、皮膚を針と糸で、一針縫いました。
子どもも、何が起きたかわからず、痛いとか、泣く間もなかったと思います。
頭の髪の毛から、縫った糸が飛び出ている。傷口は、保護しなくていいですか?と聞いたら、髪の毛があるから、貼ってもすぐ取れるから、しなくてもいいと言われました。一週間後が抜糸で、それまで、傷口を清潔に保つようにとのことです。
それでも気になる、頭に飛び出た糸。保育園に連れて行くと。まったく怪我を意識しないうえに、元気の塊のように普段から動き回る三男。怪我の詳細と、病院の先生から言われている、清潔に保つこと、ということ、伝えると。先生からひと言、こわいって、言われました。私も同じです。頭から糸が見えるのに、まったく見えてない三男は、いつもと変わらず元気に飛び回る。少しくらいおとなしくしてよ、と、大人なら思います。でも、相手は幼くて、幼すぎて、まったく伝わりません。怪我を意識しすぎて、触ってほしくもないですし。
どうしても、見た目が気になるので、カットバンをたくさん買って、貼ったように思います。保育園の先生には、外れても、貼りなおさなくて大丈夫だと、伝えました。髪が邪魔して、貼ってもすぐ取れてしまうので。ただ、気になった時、貼れるように、たくさん、持たせてもいたと覚えてます。貼らなくてよくても、貼りたくなるので。髪の間から、糸が飛び出てますから。
一週間後、無事抜糸。やっぱり、母の膝の上で先生と話をしているうちに、さくっと抜かれました。
病院の先生は、慣れているのでしょうが。なにより、目の前で一針縫われ、抜糸されたのは、なかなかできる体験ではないと思います。衝撃的でした。
何よりよかったことは、本人が気にならないくらいの小さいけがで済んだこと。そして、怪我を部分を再び打つような怪我をすることなく過ごせたこと。本人はまったく、怪我のことを忘れているのですから。しかも、本当に言葉の通り、日々飛び回って生きている元気な子です。保育園の先生には、心配をおかけしました。ハラハラしたことでしょう。親も、怪我の上に怪我をしても仕方がない、という覚悟で見守っていました。先生にも、そう伝えていました。
入院するような大きなけがを負うことなく、現在中学生。本当に幸いなことだと思います。