ADHD3兄弟と関節痛母さんの日記

長男16歳、次男中学2年生、末っ子5年生との毎日の記録です。

獅子は我が子を千尋の谷に落とす

末っ子ライト、自転車に乗れない。

最後の寒波もすぎて、青空がひろがった。
よし、自転車に乗ろう。


背中を押すと、すっと走る。
でも、恐いライト。


絶対、離さんで。


いや、ずっと持ち続けるのは
練習じゃない。
母さんが、しんどいだけ。


で、おもいっきり押して、手を離すと。


もう、嫌だ。やめる。


恐かったらしい。


日付はかわって、
今度は、父さんに頼んだ。


うん、こいつ、バランス感覚いいよ。


で、母さんより力強く、
背中を押して、手を離す。
すごいスピードで、走ってく。


獅子は我が子を千尋の谷に落とす。
と、言うけれど。
まさに、そんな感じで。
どんと、突き放す。


すごいなぁ。と、その場を離れる。


しばらくすると。
母ちゃん、見てみて!!


自転車に乗って、走ってきた。


でもまだ、止まれないの。


ここは、川土手。
路面は、アスファルト
両脇の側面は、土の上に
生えた草が、短く刈られている。


だからか、止まれないライトが
転けることを選んだのは、
土手の側面に、落ちるコース。


舵を横にきり、土手から落ちていく。
自転車に、巻き込まれないよう、
体をすぐ、自転車から離し、
体は、勢いのまま、
土手を転がり落ちていく。


見事な、こけっぷりだ。


ね、すごいでしょう?
僕、乗れるんだよ。


怪我をすることなく、戻ってくる。


乗れることより、
こけっぷりの方が、衝撃ですけど。


頑張ったね。


ねえ、まだ、進めないから、
背中を押して!!


走り出しが、難しいらしく。
背中を押してやると、戻っていく。


自分で走り出し、
止まれるようになるまでに、
自転車がもつかな。


ても、しばらくすると。
自分で走り出し、
自分で止まれるようになりました。


すごい!!


子どもが、出来る力があるのに、
発揮できないで、怖がっているときは。
千尋の谷に落とす、覚悟も必要。


と、いうことなのでしょう。


それにしても。
止まるために、土手を落ちるとは。
ライトらしい。