ADHD3兄弟と関節痛母さんの日記

長男16歳、次男中学2年生、末っ子5年生との毎日の記録です。

いってきます

朝、学校へと向かう、中2長男ハート。
必ず、いってきます、と、言う。


家では常に、任天堂スイッチと、
タブレットを持ち、友達と繋がる。
家族を見ることは、ほとんどなく。
家にいるのに、家にいないような。
存在感を、感じさせない中学生。


それなのに。


朝は、いってきます。
母さんが、行ってらっしゃい。
そう、言うまで。


いってきます、を、言う。


必ず、返事を待っている。


はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと


ちょうど、10年前くらいだったと思う。
ハートが、発達障害ではないかと、
疑い始めたのは。


興味を感じたら、一直線。
それしか、視界に入ることはなく。
障害物は、蹴散らして。
あっと、思ったときには、やらかした後。


そんな、子でした。


気持ちの、切り替えが下手で。
言い出したら、きかなくて。
あの手この手で、気をそらしたり。
強引に強く出てみたり、
優しく、甘やかしてみたり。


毎日、親の力量が問われているような、
そんな、日々でした。
毎日が、新たな出来事で、
日々、驚きながら向き合っていました。


1人で子育てはできない。
いろんな人に支えられながら。
でも、いろんな人と関わることがまた、
子どもにいい影響を与えている。
そう、実感する日々でもありました。


うまくいくこと、うまくいかないこと。
いろいろある中で、がむしゃらに、
頑張ってきた、日々でした。


癇癪をおこし、暴れる長男に、
これが、そのまま大きくなったら、
家が、壊れるんじゃないか。
家ならいいが、家族の誰かが命を落とし、
事件になる、そんな日が来るんじゃないか。
そんな、恐怖を感じた日もありました。


山あり、谷ありの中で。


中学生になった長男は。一瞬くらいの間。
ビックリするくらいの、いい子でした。
毎日、お手伝いをして。
はいと、返事も素敵で。
全てに、手のかかったこの子は、
こんなにも成長したのかと、思いました。


そしてその後、すぐ。
部屋に閉じ籠り、友達とネットゲームを
するようになりました。
家族との会話は、ほとんどなく。
弟と遊ぶ姿も、もう、ありません。


会話は、何かを頼むときだけ。


おやつは?ごはんは?お腹すいた。
お小遣いちょうだい。


可愛いげがない。


それでも必ず、朝。
いってきます、と言い。
母さんの、
いってらっしゃい、を聞く。


まるで、家族と繋がる、
1本の糸のような、細い繋がり。


思えば、幼い頃からの大変な日々は。
思春期を迎える長男と、
家族を繋ぐ、朝のやり取り。
この、1本の糸のために、
あったのかもしれません。


その糸を大切にして。
しっかりと、見守っていきたい。
そう、思います。